こないだ、ももの病院では亡くなった患者さんを偲ぶために、遺族を招いてちょっとした催しが行われました。
久しぶりに顔をあわせるので、「あぁ~、元気そうでなにより」って感じたり、顔をみただけでグッときてしまったり…、といろんな思いがありました。
でも、そんな遺族の中に、もも達を泣き笑いさせてくれて、心をあったかくしてくれた方がいました。
患者さんは、96歳のおばあちゃん、「こまちゃん」。
ものすごくしっかりした、チャキチャキおばあちゃんでした。
強い苦痛症状もない方だったので、毎日をちょっと退屈に過ごしている様子でした。
さすがのこまちゃんも、やはり96歳。
刺激のない毎日に耐えられなくなって、軽い物忘れや、認知症のような症状が出はじめました。
そこで、“作業療法”と都合よく名づけて仕事を手伝ってもらうようになったのでした。
新聞紙でゴミ箱を折ってもらったり、尿器カバーを縫ってもらったり…。
でも、これがとっても効果的だったようで、こまちゃんは見事もと通りのチャキチャキおばあちゃんに!!
勤労感謝の日にスタッフみんなで感謝の色紙を書いてプレゼントしたりもしました。
でも。
そんなこまちゃんも、「癌」という病気をもって入院してきていましたので。
世間でよく言われている「死ぬ時はポックリと」っていうののお手本のような感じで、ある日ガツンッと40度くらいの熱が出て、ポックリと亡くなってしまったのでした。
ほんとに、スタッフみんなが「苦しまずに旅立ててほんとによかったね…」と言い合えるような、あっけない幕切れでした。
そのこまちゃんの娘さんが、やってきました。
そこで、娘さん、モジモジしながらある物を病棟にもってきてくれたのでした。
「母がよく折ってたゴミ箱あったでしょ。母が亡くなってから、私も時間が余ってしまって…。真似して折ってみたんです。迷惑じゃなかったら使ってもらえませんか…?」と。
詰め所で新聞折りをしてくれてたこまちゃんを思い出して、娘さんも、ももたちも、もう涙が止まりませんでした。
もも達の方が「ありがとう」って言わなきゃいけないのに、「ありがとう、ありがとう」って言いながら毎日毎日、新聞折ってくれたこまちゃん。
おそらく、毎日少しずつ折りためてくれてたんでしょう、たくさんの折った新聞を持ってきてくれた、こまちゃんソックリな娘さん。
2人に、「ありがとう」って感謝したいと思います。
今日も、新聞ゴミ箱は病棟で大活躍中です!!
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